この要求事項はお客様の要求や法律や定められた要求を満たした、製品やサービスを継続的に安定して提供するあなたの組織の能力に影響するので、明確にすべきことが記載されています。
一つ目が、組織の品質マネジメントシステムとの関係が非常に深い利害関係者です。
そしてこの利害関係者の要求事項も明確にすることが求められています。
さぁ、皆さんから見たこの利害関係者とはどのような方がいらっしゃるでしょうか?
お客様。1.適用範囲に登場しましたが、直接のお取引先もあれば、エンドユーザーといわれる直接取引はなくとも、自社の製品やサービスを使ってくださる、購入してくださるお客様が該当しますよね
従業員。自社の製品を作ってくれる従業員はとても重要な利害関係者です。お客様にご満足いただける製品やサービスを造り続けることで組織の経営が継続し、自身の雇用も安定します
外注先などの協力企業。限られたリソースをつかって自社だけで稼働する事はいろいろな意味で簡単なことではないでしょう。また、専門性の高い協力企業様は品質マネジメントシステムにとってなくてはならないビジネスパートナーであり、利害関係者であると考えます
仕入先、株主、近隣住民…まずは、皆さんの組織にとっての利害関係者を明確にしてみてください。
そのうえで、「これらの利害関係者とその要求事項に関する情報を監視し、レビューしてね」と言っています。これは、4.1組織及びその状況の理解の解説と同様です。
明確にした利害関係者とその要求事項に関係する情報をモニタリングして、変化があたらレビューしてね。といっています。
例:利害関係者と要求事項一覧表
まずは、例のような形でよいので自社の利害関係者と要求事項をまとめてみてください。不足があれば追加すればOKです。完璧である必要はありません。