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”問題”じゃくなくて”ギャップがある”と考える

先日行ったワークショップでのエピソードをご紹介します。

このサイトを立ち上げた初期に、「問題のみつけかた」という、エピソードを紹介しました。

私にとってはとても大事で役に立つ基本なので、職業訓練でも基本研修でも必ず始めん方で紹介するキーワードです。

しかし、前回のテキストを作成する中のインプットで、自分目線で見ると”問題”の一言で片付いていてしまうことも、相手がいれば、夫々のあるべき姿や現状の認識にギャップがあるんだ!ということに気づきました。

これは、前提がある中での一般解を見出す、製造業出身の目線だったんだなぁと反省しました。人様に対して役務を提供する”サービス業”といわれる職種では、多くのことが「個別解」ですよね。

十人十色、千差万別、同じ価値観や感性で100%同じ「こたえ」になる事はないと、わかっていたつもりでしたが、すっかり忘れていました。

一般解であれば、マニュアルにある程度を書くことができますが、個別解はきりがないですよね。だから、考えるときの拠り所になる、理念が大事なんです。

理念は経営方針や、社是や、ビジョンやミッションといわれるものがあるかと思います。しかし、ただ、理念があるだけではダメで、その理念を組織の全員が共通認識とできるための言語化がとても重要です。組織の統一見解として言語化できれば、組織の全員が、マニュアルに書いていなくても、自分で考え、判断し、個別解から最適解を導き出していくことができると思います。

組織の中で、私と合わない人は「問題がある人」ではなく、「私の考えとギャップがあるんだ」と考え、そのギャップを埋めていくことこそが、いま、優先すべき管理職やリーダーの大切なお仕事だと考えます。

特に歴史ある企業様は、一度、理念の棚卸をされてはいかがでしょうか?
皆の気持ちを一つにするためにも、「理念の言語化」お役に立つと思います。