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PDCA 品質

9.3 マネジメントレビュー

皆さんこんにちは

今日は2023年11月30日です。
早いもので明日から師走ですね。

今日は、クライアントでも完了しましたマネジメントレビューについて思うところを書いておこうと思います。

マネジメントレビューはあらかじめ定めた間隔で行うことが要求事項になっているので、運用されている企業様で夫々お決めになられていることと思います。

わたくしのお客様では、半年に1回程度で、年間2回行うことが多いです。
もちろん1回でもよいのですが、1回だとイベント的要素が強くなるイメージがあります。

あってはならないのですが、マネジメントレビューと聞いて慌てたことはありませんか?
前回のマネジメントレビューで指示をうけた指示の内容について、速やかに着手しその経過や結果を次のマネジメントレビューで報告することでPDCAを回していきます。
しかし、マネジメントレビューが終わって、ホッとして、日々のお仕事に忙殺され…気が付けばマネジメントレビューの時期(^^;…。特に事務局兼任で、業績が良い企業様でありがちなケースです。これだとリカバリが結構大変です。
また、最近は何事のサイクルも早いですよね。1年だと、世の中の流れと合わないのでズレてしまいます。こういったことも含め、半年に1回をお勧めしたいところです。

9.3.2 マネジメントレビューへのインプットに記載のインプット事項は、内部監査以外はおそらく日々の内部コミュニケーションでモニタリングされている事項だと思います。

支援の中でインプットをお尋ねするとこれまでの内部コミュニケーションで上がった案件の記録をそのままインプットされる方もいらっしゃるのですが、マネジメントレビューでは、モニタリングの結果をまとめて分析し、傾向やトレンドについてインプットしていただくことで、中長期の視点での傾向管理とその対策が機能すると考えます。

日ごろやっていることはその仕組みをQMSに組み込めばよいですし、日頃できていないことはできるようにQMSに仕組みを作ることでQMSの有効性が向上すると考えます。

9.3.3 マネジメントレビューからのアウトプットには、文書化した情報である記録を求めています。皆さんの組織でも、記録は当然、残していらっしゃると思いますが、これってマネジメントレビューだけでなく、日ごろの内部コミュニケーションでも記録がとても大事です。会議の議事録がきちんと残っているとマネジメントレビューの負担は最小に有効性は最大に機能します。

記録さえあればというわけではないのですが、記録がある事でPDCAが機能します。機能するための項目を様式に盛り込むのです。

1.会議の結果、やるべきことについて、誰が、いつまでに、何を成果として行うか
2.上記の報告は次回の機会でよいのか?別の機会(期日)とするのか?

大事なことは、いつまでに、何を、誰が、どうするのかを記録しておき、その記録のスケジュールを把握し、管理し、運用する事です。これが最初のP(計画)となります。

D(実施)は計画通りににやってみましょう。
C(チェック・確認、評価)は、やった結果を報告する際に行います。

A(処置)はアクト(act)は結果に対して行う行為や次の計画へのフィードバックといったイメージですが、アジャスト(adjust)の次のステップのために調整するといった方がイメージしやすいと感じることが多いです。

9001規格そのものが、PDCAサイクルで運用するのですが、項番の中にも小さなPDCAがちりばめられていますね。なんと機能的なんでしょう♪

マネジメントレビューも終わってからがスタートです。
今年もあとひと月となりました。
皆様もどうぞ、体調管理を万全に頑張ってくださいませ。