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コラム マネジメントシステム

コラム ハイレベルストラクチャー

現在たくさんのISOマネジメントシステム規格がありますが、発行当初はそれぞれの規格の章や項番がバラバラでした。すると、最初に9001番を取得して、次に14001番を取得する。といった場合、マニュアルが2冊になってしまうこともあったのです。

これって、運用する組織からすると整合性の確保など手間がかかりますし、9001番と14001番の統合審査を行う審査機関にとってもメリットはあまりありません。

そこで、規格のひな形的を作ってそれに合わせて規格を作っていきましょう!というのがハイレベルストラクチャーとなります。
すると章や項番は原則共通になるので、9001番と14001番を1冊のマニュアルにすることが容易になるというものです。

もちろん規格の特性によって、若干異なる部分があるのは当然ですが、これにより統合マネジメントシステムの構築がずいぶん行いやすくなったといえます。

地に身にIDOではないJIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステムもこのハイレベルストラクチャーの章立てつくられいていますよ。国際規格のルールは国家規格にも反映されるので当然ですが、国際規格の影響力はすごいですね。

何より、構築し運用する組織の利便性が向上するということが何よりではないでしょうか?今はSDGs等の取り組みも盛んですが、社内にいくつものスタンダードがある事は間違えの基ですので、統合も是非ご検討されてはいかがでしょうか?