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ISO9001 品質 品質マネジメントシステム

ISO9001:2015 10.改善

10.1 一般
規格要求事項を満たし、顧客満足を向上させるために、改善の機会を明確にして、改善の対象を決定し、必要な取り組みを行うことを求めています。どういったものが改善の対象となりうるか、具体的な3つの事項も明記してあるので、改善の機会を探す際の拠り所になりますね。

10.2 不適合及び是正処置
10.2.1 不適合が発生した場合の手順についてです。不適合は有形の場合の不適合品と無形の不適合が該当します。また、不適合には対処るるが「該当する場合には、必ず、次の事項を行う」とありますので、該当しない場合もあり得ます

是正処置に関しては、実施の必要性を評価し、是正処置を適用しない場合もあり得ます。不適合=是正処置ではないということです。

10.2.2では不適合に関する記録について保持することを求めています

10.3 継続的改善
規格はQMSが適切で妥当で、有効であることを継続的に改善する事を求めています。そのために取り組みの必要性や機会の有無を明確にするために、分析や評価の結果、マネジメントレビューからのアウトプットを検討することを求めています。
この部分は、潜在的な問題に対する予防処置的なイメージでよいです。

ISOも含めた第三者認証制度は認証取得してからが本当のスタートです。品質保証活動は組織の本来業務と伴走しながら継続的改善を行うことで、顧客満足の向上に貢献します。