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ISO9001 品質 品質マネジメントシステム

ISO9001:2015 7.3 認識

力量は、業務に関するスキルを中心とした要求事項でしたが、認識は組織で働く上での心構えや姿勢のベースとなる部分に関する要求事項です。

  • 組織で働くすべての要員に、品質方針を周知する事が求められています
  • 次に要員に関連する品質目標です。自身が所属する部署の品質目標を知らない…ということがあってはいけません。ちなみにこの二つは暗記しておかなければならないということではありません。品質方針を工場内に掲示しておいて、それが自社の目指すべき品質方針であると認識しておくことが重要です。品質目標に関しては、要員の関与が重要ですので、自部署の品質目標に加えて、その達成に向けて自身の役割を認識しておく必要があります。(自部署の品質目標を達成するために自身が担っている役割を認識し実行できる)
  • 品質マネジメントシステム(以下、QMS)のパフォーマンスの向上によって得られた恩恵を含め、QMSの有効性に関する自身の貢献
  • QMSの要求事項に適合しないことにどのような意味があるかに関する認識

例えば、9001番の認証取得が取引の条件であるにもかかわらず、規定されたルールを無視し続けると、外部審査で認証が取り消されてしまう可能性もあります。こうなると取引の停止や、対外的な信用の失墜が考えられます。適合する仕組みがあっても、それを守らなければ意味がないのです