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ISO9001 品質 品質マネジメントシステム

ISO9001:2015 4.組織の状況 4.1組織及びその状況の理解

ここから要求事項本文となります。

簡単に言うと、組織によって外部及び内部の課題を明確にしてね。ということですが、検討する際に考慮すべきポイントをご紹介します。

まず、あなたの会社の目的や戦略(ここでは、最終的になりたい、ありたい姿、状態)の方向性に関連する事で、品質マネジメントシステムを採用することで狙った結果を達成するための能力に影響する課題である事、とあります。

組織になったからにはこうしたり、あーなったり、結果として○○な会社になりたい、という目的がありますよね?そこでISOを採用してもっともっと良くなっていこう!とお考えでしたら、まずは現在の課題として明確にしておいてくださいね。

といった感じでしょうか

二つ目は、明確にした外部及び内部の課題に関する情報を監視し、レビューしなければならない。とあります。

ちなみに、監視は「モニタリング」のイメージです。テレビでやっていましたよね?いたずらやドッキリを仕掛けて反応や状態をスタジオで観察(モニタリング)する番組。規格では明確にした課題に関係する情報をモニタリングして、変化があたらレビューしてね。といっています。

この、レビューは9000の規格では、『設定された目標を達成するための対象の適切性、妥当性又は有効性の確定』とあります。最初はイメージの付きにくい言い回しですよね。このレビューは見直しや確認、評価、再考的な意味合いで、貴社でしっくりくる日本語を当てはめてください。規格が定義した意味と全く違わなければ大丈夫です。
このカタカナことば、社内の人が、夫々いろんな意味で使っているとかみ合わなくなるので、統一見解にするための定義づけは有効だと考えます。

規格に登場するカタカナ言葉は、訳する際にしっくりくる日本語がないからカタカナを用いて表記してあると、審査員研修の時に講師から聞いた記憶があります。(覚え違いかもしれませんが…)
これからレビューという言葉はたくさん登場しますので、ぜひ考えながら読んでみてください。

ちなみに、成果物ですが参考までに下記のような簡単な一覧表にまとめておくだけでよいと考えます。

【参考】表○:外部及び内部の課題一覧表

「好ましい要因」やら「好ましくない要因」やら登場しましたが、これは、規格本文の注記に記述があるのでご一読ください。課題を明確にする際の視点です(コラム 9001 4.1 組織及びその状況の理解もご参照ください)。ちなみに、とりあえずつくる場合は、一行目の「外部の課題」と「内部の課題」だけの表で作ってみる方が簡単だと思います。できることから、スモールスタート、スピードスタートでやってみましょう!