5S

私が子供のころに「整理整頓しなさい!」とよく言われていました。
するとたいてい、ゴミはゴミ箱へ、引出しの中に机の上のモノを押し込んで
本棚に本を立てて、大きいものは部屋の隅に積み上げて、「終わった!」と言っていたような気がします。
でも、職場の整理整頓は全く違うんです。

整理でいるものといらないものを分けて
整頓では必要な物が、必要なときに、直ぐに取り出せる状態であるようにします。

ここでの問題は、整理をするための基準をどう決めるか?
整頓に関するルールをどう決めるか?
これに関しては組織ごとに基準が異なることです。
ここがうまくいかないと5Sがただのお片付けになってしまいます。
すると、何度5S活動をやってもすぐに活動前の状態に戻ります。

5Sは2S(整理・整頓)がとても重要です。
2Sは5S活動の80%程の割合を占めているといっても言い過ぎではないと考えます。

2Sができたら、清掃です。
清掃では掃き清めた後は、必ずぞうきんを手に磨いていきます。
機械や、壁や、床をピカピカにします。

ここまでの3S(整理・整頓・清掃)を習慣として継続して続けることで清潔になります。

更にこの4Sが維持された状態が5Sの最初のゴールです。

5S活動は終わりのない活動なので、企業活動と並行して運用していく必要があります。
会社の5Sは、儲かる会社の大原則です。
それはムダがなくなるから、
ムダのもとになる問題を浮き彫りにするからです。

5Sが出来ていない…と感じたら、自社の体質改善と考え全員で取り組んでください。
社長も、専務も、部長も、課長も、社員も、パートも、バイトも、
全員で取り組むことが成功の近道です。
5Sは掃除ではなく会社経営の原則です。

5Sは経営の基本です。
5Sは特別なことではなく、日々の事業活動そのものです。

2022年8月20日 更新